普通に友達だと思って話しかけたのは双子の弟だった
祇園祭に友達と出かけたときのこと、すれ違った人がバイト先の先輩に見えたので、声をかけました!◯◯さん!お疲れ様です!と元気良く声をかけると、彼から、あ、おれ◯◯の双子の弟の△△!と言われました。それが、私たちの出会いでした。
目次
京都府長岡京市の奇跡の出会い体験談
彼と出会ったのは、わたしが大学1年生のときのこと。
居酒屋さんでバイトをしていたわたしは、先輩たちにとても可愛がられて毎日のように一緒に遊んでいました。
その中に4つ上の男の先輩がいて、いつも遊んでるメンバーの中でも1番年上で、バイト先でもベテランで、頼りになるお兄さん的存在の先輩でした。
ある日祇園祭に友達と出かけました。
ものすごい人ごみの中、すれ違った団体の1人がその先輩にみえて、すぐ声をかけました。
◯◯さん!お疲れ様です!
彼は少し困ったような顔をして、言いました。
あ、おれ◯◯の双子の弟の△△!
もしかして××ちゃん?よく話聞いてるわ。
わたしは申し訳ないのと恥ずかしいので、ひたすら謝って、その場はすぐ別れました
まさかその先輩に双子の弟がいることも知らなくて、しかも間違えて声をかけることがあるなんて、漫画の中の話かと思いました。
しかも、あたしのこととか話してるんだ、と思ったら何か少し嬉しくなりました。
次の日バイトに行くと、わたしがその話をするより先に先輩から、昨日弟にあったらしいやん!と言われました。
びっくりしました!と言うと、実は前までこの居酒屋さんで働いていたこと、一緒に住んでいることなど色々聞きました。すると、今度飲み会にでも呼ぶわ!と言っていました。
実は、その弟がわたしのことを気に入ってくれたみたいで会いたいと言ったそうで、飲み会を開く事にしたんだとか。
その時、わたしはその先輩が気になっていたから、弟とのキューピットになろうとしていることがとてもショックでした。
数日後本当に飲み会が開かれました
終始先輩はあたしと弟をくっつけようとしているようで、わたしもヤケになってきて悪酔いしてしまいました。
トイレから出られないでいると、弟が心配してきてくれて、2人で少し話をしました。
大丈夫?と言いながらずっと背中をさすってくれていましたが、わたしは、これが先輩だったらな、と心の中で思いました。
本当は◯◯が好き?なんとなく見ててわかるし、双子やけど昔から◯◯は面倒見もいいしモテるから。
と、弟。わたしは無言でいました。
だから◯◯に誰か紹介して、とかそういうこと頼むことなかったんやけど、××ちゃんはどうしても気になって◯◯に頼んで合わせてもらってん。◯◯のことのが今は好きかもしれんけどそのうちこっち向かすわ。
と、言われ、わたしは頭が真っ白に。
いきなりすぎる告白にどうしていいかわからず酔いつぶれたふりをしました。
それから何度か飲み会で会ったり
バイト中に居酒屋さんに飲みに来たり、頻繁にメールをくれたり、熱心に気持ちを伝えてくれて、本当に純粋に好きだと言ってくれました。
確かに先輩は、とっても頼り甲斐があって優しくて面倒見も良くてみんなが憧れるような存在の人でした。
でも弟はその陰でいつも先輩と比べられて、そうなれないことが辛かったみたいでした。
そういう弱さを包み隠さずに話して、それでも、わたしのことは先輩より大事にする自信がある、と言いました。
初めに惹かれたのは先輩だったけど、顔が同じなのに中身は全然違う弟に少しずつ惹かれていく自分に気がつきました。
酔ったときじゃなくちゃんと面と向かって気持ちをわたしも伝えようと思いながらタイミングをつかめずにいました。
ある日の夜、急に家のインターホンが鳴りました。
誰かと思ったら弟でした。
突然の弟の訪問にあたふたしましたが、家に上がってもらって話をしました。なにも言わずにお茶を飲む彼に私から話しだしました。
どうしたんですか?今日は
彼は、私が用にがあると思ったから来たけど?とちょっと意地悪に言いました。
黙り込んでしまった私に彼は、ちゃんと返事聞きに来たと、もう一度言ったので、自分の気持ちを一生懸命伝えました。
先輩を好きだったのに、その弟を好きなんてなんか変な気がするけど、惹かれてるのが本当で、どうしていいか分からない、と。
彼は、それを聞くといきなりガッツポーズをして、まぢ?本当?やば!嬉しい!!
と、いきなりとても喜びました。
それを見て、悩んでいたのがアホらしくなりました。
もっと自分も自分の気持ちに素直にならなきゃ、と思いました。
そしたら、今彼と2人でいることが急に幸せに思えてきて、もっと単純なことだったなーと回り道をしたことに後悔。
彼が素直で純粋だったから、私も自分の気持ちに素直になれたし、純粋に彼を大切に大好きに思えるようになりました。