今でもあの出会いは奇跡だったなと思う恋の話
突然の転勤になってしまい、ホームシックになっていた私と仲良くなってくれた彼。部屋が隣同士なのをいいことに毎日夕飯を一緒に食べたりと学生のような日々を過ごしていました。しかしまた突然の本社勤務へ。わざわざ会いに来てくれた彼からされた告白は忘れません。
千葉県千葉市の奇跡の出会い体験談
当時、突然の転勤で実家から離れた千葉県で働くことになりました。千葉は都会だから大丈夫だと上司に言われながらも一人暮らしは初めてだったのでやはり不安な気持ちでいっぱいで。
独身の私には寮を提供してくれるとのことだったので、その会社のいわゆる独身寮へ。入居者はそれほど多くはなく、部屋も一人部屋でした。
私のほかにも新しく入ってきた人がいるということでしたが、特に会うこともなく大きなスーツケースと私が部屋に残され急に寂しくなったのを今でも覚えています。
入社の三日前からの入居でその日はちょうど金曜日。明日からしばらく一人の生活なんだなととりあえず荷造りを。
食べれるものも、テレビすらない環境で一夜を過ごしインターホンの音で目が覚めました。
朝の7時、休日のはずなのに
扉を開けると俳優のようなかっこいい男性が。
にこっと笑顔になったかと思うと自己紹介をしてきました。しかしこちらは寝起きで頭もついていかず、、、。
すぐに返答できないでいると今度は慌てて謝られ。いつまでも外にいさせるのも申し訳ないので部屋に入れました。
彼が言うには、同い年の人が入ってきたというのを聞いて仲良くなりたくて思わず来てしまったと。実は隣の部屋に住んでいるのだと。
いかにも人の優しそうな男でした。自分より半年前に入っていただけですが、友達も多く色んな店を知っていてその週末はずっと彼といました。
男同志なのに、まるで自分をプリンセスのように扱ってくれる彼に彼女はいないのかと聞くと、いないと。あぁ彼もそういう人なんだなと少し安心しました。
会社では部署が違ったので関わりはほとんどありませんでしたが
毎日のように彼が来ては一緒に夕食を食べました。
特に進展もないまま、いい友達としての関係でいると本社からまた戻って来るようにと言われました。勝手だなと思いつつも上には逆らえません。
すぐにそのことを彼に伝えました。すると、ひどく悲しそうな文字通り子犬のような顔になったので私は思わず笑ってしまいました。
それから一か月して私はまた本社に戻りました。もちろん彼とは連絡は取っていました。休みになるとすぐに彼は会いに来てくれました。
そしてその日、告白をされました。
嫌だったらもう会うこともないから気にしないでほしいと。あの子犬のような顔で。嫌なはずがありません。
私だってずっと彼のことが好きでしたから。
あれから一年弱経った今も遠距離は続いていますが、近々彼も本社に来るようなのでその日が楽しみです。